私に足りないもの
彼とは色々相性が良かった。
好みの趣味も、嫌だと感じるものも、金銭感覚や価値観も、
別れる時に、悪いところがないと言われた。
じゃあ何で……。
色々考えたけれど
それはきっと
彼を愛する気持ち
ではなく、
自分を愛すること。
実家は家庭環境が悪かった。
こんな家族、無くなればいいのにって思っていた。そんな家に育った私。そうやって感じてしまう心。
高校も大学も、自分の希望したところには行けず、常に劣等感を感じていた。
毒親からの束縛から逃れ、大学時代は本当に好きなことをした。
この箱から抜け出したい!と突拍子の無いことを沢山した。
そんな自分が、好き……だと思い込んでいた。
社会に出てからは、割と今の自分は好き。周りも良い人ばかりで、評価してくれる。
でも、劣等感は変わらない。
技術についていけている気がしない。
本当に理解できているのか?
家庭環境、学歴、技術者としての実力、
そしてさらには試験に落ち続けるっていう…(^^;
どんどんこれまでの劣等感が積み重なって。
私の中で大きな黒い塊となって。
その黒い塊が、「私はこんなにマイナス要素があるのだから、私なんて大事にされる人間じゃ無い」という潜在意識を植え付ける。
そしてどんどん負のループに溺れる。
こんな状態で、彼にアプローチしたところで、結局「結婚したくない」には変わらない。
復縁したところで、また別れが来る。
次の復縁なのか、はたまた次の新しい恋愛なのな、
そのために、自分を愛そう。
恋愛本に「自分を愛せば彼からも愛される!」とよく書かれているが、本当の意味が分かっていなかったと思う。
今でも自分は好き。会社の人たちからよい評価を得て、ムードメーカーになっている自分が好き。これじゃだめなの?
これだけではダメ。
もっと内面で、自分を愛して。
人の見えないところで、自分を愛して。
部屋が汚い。やりかけのもの。積読。ベランダやお風呂場の掃除。いつものごはん。脂肪。教養。花のある生活。湯船につかる。マッサージやストレッチをする。1日を振り返る習慣。自分のことをもっと大事にするためにできること。。
沢山あるのは分かっていながら、「時間がないから」「仕事や資格勉強が忙しいから」と後回しにしていた。
そのツケが回ってきたんだろう。
試験が終わったら、全力で、自分を愛そう。
将来隣にいるのが、誰か分からないけれど
元彼であれ、新しい彼であれ、
きっと自分を愛することがちゃんとできれば、
私も幸せになれる。そんな気がします。